禁煙治療

禁煙治療

★お知らせ ファイザー製薬の方でお薬の販売が一時停止になっており 禁煙治療の新規患者様の受付はストップしております。ご迷惑をおかけいたします。

※お願い 初診の方は 禁煙治療の問診票をご記入いただきます。また 初診時は診察時間が長くなるため 朝早くに順番をとっていただいても 他の検査などがあるため 順番通りお呼び出来ないことがあります。初診は午後にご来院なさることをお薦めいたします。


タバコには、ニコチン・一酸化炭素・タール系物質(ヤニ)など4000種類以上の有害物質が含まれています。喫煙をすることによって、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞など心臓血管系の疾患や喘息・慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患、そして咽頭癌・喉頭癌・肺癌などの発生を高めるなど多くの重大な疾患の原因や危険因子となっています。

また肌の荒れ、免疫力低下、認知機能低下など全身に悪影響を与えています。喫煙者本人はもちろん、周囲の人まで煙(副流煙)を吸って影響が及びます。

喫煙者は、タバコの有害性をよく理解していますが、なかなか禁煙ができません。何故でしょう?

タバコを吸うことにより、肺から吸収されたニコチンが、脳内のニコチン性アセチルコリン受容体(a4β2ニコチン受容体)に結合すると、快感を生む物質ドパミンが出されます。脳は情動的な快感を自覚して、繰り返しタバコを吸って快感を得ようとするようになります(これを強化行動と言います)。このドパミンの刺激に慣れてくると、その快感が無くなった時には強い不快感やイライラ感が出て渇望感に襲われます。これがニコチンの離脱症状で、タバコがやめられない原因の一つです。

喫煙者は、「タバコを吸うとリラックスできる」「ストレスが解消できる」と言いますが、実際はニコチンの離脱症状を喫煙により一時的に緩和しているに過ぎません。

喫煙の習慣はニコチン依存症(中毒症)であり、『繰り返し治療をすることにより治しうる慢性疾患である』と捉え、保険給付制度を導入して多くの喫煙者が禁煙治療を受ける事ができる社会環境の整備が進められています。喫煙をしない人にとって保険給付制度を導入してまでの禁煙治療は納得のいかないところでしょうが、禁煙推進は、喫煙者・非喫煙者の健康の維持と喫煙によりおこる疾病に対する莫大な保険財政の節約を視野に入れて、WHO「たばこ規制枠組条約」のもとで、タバコ価格・税の引き上げや喫煙場所の制限などタバコ規制が推進されています。

2009年3月24日付で、全国では初めて神奈川県の受動喫煙防止条例が県議会で可決・成立しました。これは公共的施設での屋内喫煙を規制する条例で、2010年4月から施行されて、違反に対しては罰則が適応されます。学校・病院・交通機関や大規模飲食店などの公共性の高い施設は禁煙が義務づけられる事になり、この条例に伴う禁煙希望者の増加が予想されています。

従来より禁煙治療に用いられる禁煙補助薬は、ニコチンガム・ニコチンパッチなどニコチン製剤による代替療法が主体でした。これはニコチンの禁断症状を和らげるためにガムやパッチで少量のニコチンを吸収させ、タバコによる肺からのニコチン吸収と置き換えていく方法です。しかし、これはニコチンを与えることに変わりがないため、禁煙成功率も良くありませんでした。

2008年1月に「飲む禁煙薬」としてバレニクリン(チャンピックス)が承認されました。他剤との相違点は、ニコチンが使用されていない事です。 ニコチンは、血圧上昇、心拍数増加、利尿作用低下、血糖上昇など様々な生理作用を引き起こします。ニコチンパッチは皮膚炎による発赤やかゆみ、ニコチンガムは口腔や咽頭のヒリヒリ感や顎関節の痛みなどの副作用が見られます。
チャンピックスはニコチンに似た構造をしており、脳内のニコチン受容体と結合してタバコを吸った時と同じ快感物質のドパミンを出させます。よってチャンピックスを飲んでいると、ニコチン渇望感が減じてタバコを我慢しやすくなる訳です。
また、チャンピックスを飲んでいる時にタバコを吸ってもニコチンが受容体と結合できないために快感物質のドパミンの放出が抑えられます。タバコを吸った実感が薄らいで「タバコを吸っても単なる煙で美味しいと感じない」「一口吸ったら十分だ」「食後の一服だけにしよう」「明らかにマズイ」「もう吸いたくない」と禁煙が完成していきます。

従来のニコチン代替療法では禁忌となっている不安定狭心症、急性期心筋梗塞、重篤な不整脈のある患者、脳血管障害回復期の患者、顎関節症の患者にも使用できます。
当院では、薬剤の安全性と禁煙成功率(国内臨床試験では他剤の1.8倍)が高いチャンピックスを使用して禁煙治療を行っています。

さて、あなたの喫煙の動機は何だったでしょうか。絶対的に『タバコが吸いたい』という気持ちでではなく、『友達が吸っているから』など軽い気持ちで始めたのではないでしょうか。多くの人がタバコをやめる時に、「これほどてこずるとは思いもしなかった」と言います。
禁煙は動機づけが大切です。家族から、または可愛い孫からタバコの臭いがくさいと言われた。通勤で駅の階段を一気に登れなくなった。子供の運動会で走ると息切れがした。毎年の元旦の御来光を拝む高尾山の登山がきつくなった。体力低下・息切れは年かなと思いはじめた。タバコをやめる動機は何でも良いのです。


あなたの禁煙をサポートします。

是非当院の禁煙治療にご相談ください。


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